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スキャンを使った補綴、矯正治療・リテーナー作製のご案内
こんにちは。
自由が丘シーズ歯科・矯正歯科です。
当院では、アライン社製の口腔内スキャナー「iTero element」と3Dプリンターを導入し、補綴治療や矯正治療、リテーナー作製をデジタルで行うことが可能となりました。
以前の歯科治療では、アルジネートやシリコンなどの材料を使って歯型を取る方法が一般的でしたが、喉の奥に流れ込む感覚や独特の味・においから、嘔吐反射が出てしまう方も多くいらっしゃいます。また、型取りをきれいにとるために何度かやりなおしすることもしばしばありました。口腔内スキャナーを用いる方法ですと、嘔吐反射もほぼなく型取りのやり直しもほぼ必要ないことが多いです。さらにデータがクラウド上に保存されるため、同じ型が欲しい場合には再度スキャンする必要はありません。
<スキャンでできる治療とは?>
口腔内スキャナーを使って歯を読み取り、そのデータをもとに3Dプリンターやミリングマシーンで歯型の模型や詰め物、マススピースなどを作製します。
この技術により、以下のようなものがスキャンで対応可能です。
・白い詰め物、被せ物(CAD/CAMもしくはセラミック、ジルコニア)
・マウスピース矯正(インビザライン、スパーク、インハウスアライナーなど)
・リテーナー(保定装置)
※症例によっては従来の歯型が必要な場合もあります。
<スキャンのメリット>
① 嘔吐反射の心配が少ない
お口の中をなぞるようにスキャンするだけなので、不快感が大幅に軽減されます。
② 精度が高い
材料の変形や気泡の影響を受けないため、より正確なデータを取得できます。
複数の論文ではアルジネート(従来の冷たい粘土のような歯型の取り方)と口腔内スキャナーの精度のは統計的な優位差はないか、ケースによってはスキャナーの方が優位であるとしています。
参考文献 IP Indian J Orthod Dentofacial Res, 2023
実際の臨床ではアルジネート(従来の冷たい粘土のような歯型の取り方)でとる方法では、アルジネートの変形や石膏の変形、気泡、破折などもありますし、部分的ならまだしも全顎で歯型を撮る場合にはスキャンの方がピッタリしたものができる感覚はあります。
③ データ保存で再製作が簡単
データとして保存されるため、リテーナー用3D模型・詰め物の再作製もスムーズ。
再度歯型を取る必要がありません。
※歯並び・歯の形が変化した場合には再度スキャンが必要です。
④ 模型が丈夫
3Dプリンターで作る樹脂の模型は割れにくく、複数回の使用が可能です。
<従来の歯型との違い>
従来の石膏模型は、
・コストが安い
・その場で作製できる
といったメリットがある一方で、
・割れやすい
・精度にバラつきが出やすい
・嘔吐反射があると困難
といったデメリットもありました。
スキャンは初期コストこそ高いものの、快適さ・精度・再現性の面で大きく進化した方法といえます。
<リテーナー作製ももっとスムーズに>
当院のクリアリテーナー(マウスピースタイプ)は、クリニック内で作製しています。
従来は再作製のたびに歯型の採得が必要でしたが、スキャンデータがあれば、模型を再プリント、もしくは 再利用することが可能になります。
また、歯型模型をお持ちの方でクリアリテーナー作製のみご希望の場合、予約不要(診察費なし)で約30~1時間程度で再作製が可能です。
※必ず事前にお電話をお願いしております。
<注意点>
・すべての症例に対応できるわけではありません。
・リテーナー用の樹脂模型の完成までは数日いただいております。
・以前の歯型をお持ちでも、その後歯の治療を行った場合や歯並びが変化してしまった場合には、現状の歯型と異なるため再度新しい歯型をとるステップから行う必要があります。
「歯型を取るのが苦手だから無理かも…」と治療を避けていた方も、スキャンを使った方法であれば無理なく進められる可能性があります。
ぜひ一度ご相談ください。
監修者
自由が丘シーズ歯科・矯正歯科 理事長 山口雅章
2005年昭和医科大学歯学部卒業、研修医終了後に昭和大学歯科矯正学教室勤務。2011年自由が丘シーズ歯科・矯正歯科開設。
所属:日本矯正歯科学会、東京矯正歯科学会、成人矯正歯科学会、日本舌側矯正歯科学会、日本包括的矯正歯科学会、日本顎関節学会、日本デジタル歯科学会、日本3Dプリンティング矯正歯科学会

