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矯正治療前のCT撮影の有効性

自由が丘シーズ歯科・矯正歯科では矯正治療前の矯正検査にてCT撮影をしています。

CT撮影によって歯の3次元的な位置関係や親知らず、骨格の形などの状況に加え、基本的な虫歯や歯周病の進行具合、歯根の先の病気の状態などもチェックすることができます。

 

視診やレントゲンでは気づかなかった箇所にCT画像により虫歯を発見しました。

虫歯はかなり大きく、歯髄と呼ばれる歯の神経まで及んでいるくらい進行しています。この場合、虫歯の治療をして神経を取ることになったら差し歯にして、天然歯に比べるとかなり予後が不安な歯になることが予想されます。矯正治療で抜歯が必要と判断し、内側の5番目の歯を抜いたほうが治療は短期間になりそうですが、予後が悪い4番目の虫歯が大きい歯を抜くことにしました。

全ての歯が健康で問題がなければ、かみ合わせや治療の効率性を考えて抜歯部位を判定しますが、成人矯正の場合には治療を多くしていることが多いため、一般歯科の考えも含めて考える必要があり診断が複雑で難しくなります。その時の判断材料としてCT画像が欠かせなくなってきました。

 

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