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一流のビジネスパーソンほどよく噛む?咀嚼筋の活動と脳のパフォーマンスの科学
「最近、仕事中の集中力が続かない」 「大事なプレゼン前、頭をすっきりさせて挑みたい」
そんなビジネスパーソンのみなさん、日々の食事やデスクワーク中、どれくらい「噛むこと」を意識していますか?
実は、咀嚼筋(そしゃくきん:噛むための筋肉)を動かすことは、単に食べ物を細かくするだけでなく、脳のパフォーマンスを最大化するための「スイッチ」であることが最新の医学研究で明らかになっています。
今回は、2026年の最新論文の知見を交えながら、一流のビジネスパーソンこそ実践している「噛む科学」について解説します。
1. 噛むことで「脳の記憶力・集中力」が目覚める
私たちは咀嚼するとき、アゴの周りにある「咬筋(こうきん)」や「側頭筋(そくとうきん)」といった咀嚼筋をダイナミックに動かしています。
2026年に発表された最新の医学レビュー(Piancinoら, 2026)によると、この咀嚼筋の活動(噛むこと)による刺激が、脳の「海馬(かいば)」と呼ばれる部位の構造や神経の働きに直接影響を与えることが再確認されました。
海馬は、ビジネスにおいて最も重要とも言える「記憶」や「学習」、そして「認知機能」を司る中枢です。よく噛むことで脳への血流がアップし、海馬が活性化されるため、集中力や判断力を極限まで高めることができるのです。
多忙なエグゼクティブや一流のプロフェッショナルが、大事な決断の前にガムを噛んだり、食事の時間を大切にしたりするのには、こうした科学的な裏付けがあります。
2. ストレス社会を生き抜く「天然の精神安定剤」
現代のビジネスパーソンは、常にストレスと隣り合わせです。ここでも「よく噛むこと」が絶大な効果を発揮します。
リズムよく咀嚼筋を動かす運動は、幸福ホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌を促すことが分かっています。セロトニンにはストレスを緩和し、メンタルを安定させる働きがあります。
「デスクワークで行き詰まったら、少し硬めの健康的なおやつをよく噛んで食べる。ガムを食べる。」 これだけで、ストレスをコントロールしながら脳をリフレッシュさせることができるのです。
3. 要注意!ストレスによる「咀嚼筋の過緊張(TCH)」の罠
一方で、ストレスの多いビジネスパーソンが陥りがちな落とし穴もあります。それが、無意識に奥歯を噛み締め続けてしまう「TCH(歯列接触癖)」です。
仕事に集中しているとき、パソコンやスマホを見ているとき、上下の歯がずっと触れ合っていませんか?
本来、リラックスしている時の上下の歯の間には、わずかな隙間(隙間時間)があるのが正常です。しかし、ストレスで咀嚼筋が過緊張を起こすと、歯に過度な負担がかかってヒビが入ったり、歯周病が悪化したりするリスクが高まります。
筋肉は「正しく動かす(噛む)」ことで脳を活性化させますが、「緊張して固まる(食いしばる)」と、体にさまざまな不調をきたしてしまうのです。
まとめ:正しい噛み合わせは、一生モノの「ビジネスインフラ」
脳のパフォーマンスを100%発揮し、若々しい体とメンタルを維持するために、今日から以下の「咀嚼マネジメント」を始めてみましょう。
- 食事の時は「一口30回」を意識し、左右均等に咀嚼筋を使う
- デスクワーク中は、上の歯と下の歯を「離す」ことを意識する
- そもそも「しっかり噛める歯並び」になっているか見直す
どんなに高い能力を持っていても、それを支える脳と体が疲弊していては高いパフォーマンスは維持できません。そして、しっかり噛んで脳を活性化させるためには、「全ての歯が正しい位置で機能していること(正しい噛み合わせ)」が絶対条件です。
当院では、CT、レントゲン、口腔内スキャナー、必要によってはMRIを用いて、あなたの噛み合わせのバランスを精密にチェックします。将来のパフォーマンス向上のための「自己投資」として、まずはお口の健康診断から始めてみませんか?
参考文献
- Piancino MG. Experts’ narrative review “Mastication, Hippocampal Structure Changes and Cognition”. Arch Oral Biol. 2026.
- Kino K, et al. Tooth contacting habit as a contributing factor to myofascial pain of the jaw. J Somatosens Mot Res. 2007.
自由が丘シーズ歯科・矯正歯科は月に1回のみ日曜診療を行なっております。平日は通院が難しい方はぜひご予約ください。
