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永久歯が生えるのが遅い場合にはまずはレントゲン検査

お子様の永久歯(大人の歯)がいつまでも生え変わらない、乳歯(こどもの歯)が抜けたのに永久歯が生えてこないといったことはないでしょうか。

 

まずはかかりつけの歯科医院にてご相談ください。

その際に永久歯がどのあたりにあるのかを知るにはレントゲン検査が必要になります。

全体的な永久歯の状態を知るにはパノラマX線写真にて全体のレントゲンを、部分的な状態を知るにはデンタルX線写真を撮影します。

上下左右の歯の位置などを把握する方がベターなのでパノラマX線写真の方が多くの情報を知る事ができます。

レントゲン画像によっては先天性の永久歯の欠損の場合もありますし、永久歯の位置や向きがずれてしまっていることもあります。もちろん問題ないのでもう少し経過観察しましょうとなる事が一番多いです。

スクリーンショット 2022-02-02 12.46.25

 

上の写真のように、上の犬歯が犬歯の位置ではなく2番目の前歯の位置に傾斜しているような場合もあります。3番目の歯が3番目の乳歯の根を吸収しながら生え変わるのであれば良いのですが、3番目の歯が2番目の永久歯の根を吸収しているようにも見えます。あまりにも吸収が進むと2番目の歯の根が短くなり動揺したり場合によっては抜けてしまう可能性も考えられます。

このような場合にはCTを撮影してさらに3次元的な歯の位置関係を診断します。

Project_20220202_000

ここからは矯正医と口腔外科医によって今後の治療方針をいくつか考え患者様とご相談して処置を決定いたします。場合によっては外科的に歯茎を切開して曲がった永久歯を矯正治療によって引っ張る開窓牽引と呼ばれる処置を行います。

 

これはあくまで1例で、まずはレントゲン検査で歯の位置を見る事が重要になります。