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石膏模型と3Dプリンターで製作したレジン模型

アルジネートと呼ばれる材料で歯型を取って製作する石膏模型、口腔内スキャナーでスキャンして製作したレジン模型の利点と欠点を考えてみました。

 

従来の歯型をとって製作する石膏模型

<利点>

1、歯型をとって石膏が固まるまでの時間が早い。クリアリテーナーを製作するまでの時間がスピーディーにできる。

2、原材料が安価。

<欠点>

1、石膏模型は脆く割れやすい。クリアリテーナーの製作では1回で壊れやすい。

2、嘔吐反射がある場合には歯型を取るのが難しい。

3、歯型をとる時の技術や材料の変形、石膏に気泡混入などの問題があるため模型の精度が落ちる要素が多い。

 

スキャナーでスキャンして歯科用の3Dプリンターにて製作するレジン模型

<利点>

1、レジン模型は丈夫なため、リテーナー製作やマウスピースの製作が複数回行うことが可能な場合が多い。

2、レジン模型を紛失したり壊れてしまった場合、再度スキャンしなくてもSTLデータから同じ模型を3Dプリンターにて製作可能。

3、材料の変形や気泡などがないため、模型の精度が高い。

 

<欠点>

1、口腔内スキャナーや3Dプリンター、専用ソフトなど初期投資が必要。また、レジンの費用などの材料費が高い。

2、スキャン後に模型の製作までに時間がかかる。したがってリテーナーやマウスピースの製作にも従来の方法よりも2時間程度多く時間がかかる。

 

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